オールドコールマンのガラスグローブには、世界で初めての耐熱ガラスブランド、パイレックス製ガラスグローブが採用されています。パイレックスは1851年創業のアメリカの大手ガラスメーカー、コーニング社の製品で、日本ではオーブンや電子レンジで使える食器や調理器でおなじみですが、宇宙船の窓ガラスの開発やエジソンの発明した白熱球のガラス部分の供給など、ガラス製造において永い歴史と高い技術を誇っています。ひとつのパーツにもこだわりあるオールドコールマンを、手にする喜びがここにもあります。
当店のオールドコールマンは、はるばるアメリカからやってくるのですが、旅の途中でかなりの試練があるらしく、悲惨な姿で到着することが結構あります。国内外の運送事業者様、貴重なオリジナルグローブの保護に、ご協力をお願いします 。
40年以上前のモデルである200Aの真鍮製フューエルチューブには、
タンク内の過酷な環境により緑青（銅の酸化による青緑色のサビ）がたびたび発生します。
緑青はもろいためチューブからはがれ落ち、ガソリン吸い上げの妨げになることもあります。
分解清掃することで、トラブルを未然に防ぎます。
ガソリンランタンは燃料タンク内の空気をポンピングで圧縮し、
その圧力により燃料を噴出しています。
なので、タンク内圧力を維持することがとても重要で、
その圧縮の要となるのがチェックバルブとフィラーキャップパッキンです。
こんな小さなパーツですが、これがうまく機能しないと点灯しない、
まさにランタンにとって命綱といえるでしょう。
意外とサビている給油口。
そこで、このサビ落としに欠かせないのが
“タンクの守護神”
（ゴム板に穴を開けただけですが…）
これがあるとタンクを傷つけることなくワイヤーブラシでガシガシ磨けるので、
とても重宝します！
コールマンランタンの顔、といえばトレードマークロゴをあしらったデカールですが、
時代によって様々な違いがあります。
このモデルは1964年から1970年まで造られた、
通称「パテンツペンディング」と呼ばれる200Aの中でも人気のモデルですが、
「PATENTS PENDING」の文字に違いが見られます。
1967年の一部モデルのみ、下の写真のような小さな文字が採用されています。
当時の事情はわかりませんが、今となってはコレクター心を刺激する、
コールマン社の施策に敬服いたします。
ランタンの燃焼部分を覆っているガラスの部品をグローブというのですが
なぜグローブなのか？と思い、調べてみました。
グローブとは球、地球、地球儀といった意味があり
このことから照明器具に用いられるガラス製などの球状の覆いをグローブと呼ぶそうです。
これがランタンにも当てはめられているという訳ですね。
タンク裏に刻まれた「4」「68」の数字。
これ、ランタンの製造年月を表しています。
写真のランタンは1968年4月製造、ということになります。
お誕生月に重なる製造年月のランタンは、バースデーランタンとして愛着あるものとなるでしょう。
ちなみに製造されていない月もあるようですので、見つけられた方はとてもラッキーです。
ガソリンランタンはその名の通り、ガソリンを燃料に点灯しますが、
ガソリンスタンドで自動車に給油する、あのガソリンではなく、
ホワイトガソリンと呼ばれる燃料を使用します。
自動車用ガソリンでも点灯するのですが、添加剤が多く含まれているため長く使用していると、
タンク内部や燃料系統に悪影響を及ぼし、不調の原因となってしまいます。
「ホワイトガソリン？どこに売ってるの？」
「アウトドア用品店？スポーツ用品店？」
もちろん、これらのお店にもありますが、
意外と身近なところ、ホームセンターにも売っています。
燃料調達が容易な点も、ガソリンランタンをおすすめする理由のひとつです。